弊社代表、佐藤大が脚本を担当した現在公開中のアニメーション映画『ぼくらのよあけ』の公開を記念し、ユリイカ11月号が原作者の今井哲也さんを特集しています。

こちらに佐藤大が寄稿しております。

是非ご覧ください!

ユリイカ2022年11月号 特集=今井哲也

-『ハックス!』『ぼくらのよあけ』『アリスと蔵六』…マンガを夢みる-

定価1,980円(本体1,800円)

発売日2022年10月27日

ISBN978-4-7917-0423-1

映画『ぼくらのよあけ』公開記念

『ハックス!』『ぼくらのよあけ』『アリスと蔵六』といった代表作において今井哲也はごくさっそうとさりげなく世界を設計してみせる。今井哲也の表現と主題はどのように構成されるのか、アニメ映画『ぼくらのよあけ』の公開を10月に控え、その要諦に踏みこむ。


【目次】

特集*今井哲也――『ハックス!』『ぼくらのよあけ』『アリスと蔵六』…マンガを夢みる


❖ロングインタビュー
僕はマンガを描いていた――今井哲也と/のマンガの方法 / 今井哲也 聞き手=さやわか

❖今井哲也との遭遇
団員としても今井哲也さんとのこと / 佐藤 大
あのこが宇宙に行ったよ / 甘木 零

❖今井哲也の読みかた
白いフレームのなかの、小さな瞳が映すもの――今井哲也「トラベラー」から、「ピロウトーク」まで / 泉 信行
みんなの楽しい部活動は続く――『ハックス!』論 / 小松祐美
知性の彼方は欲求のない完全無欠なのか / 米澤朋子
セカイとうまくやっていくこと――『アリスと蔵六』 / 江永 泉

❖オマージュイラストギャラリー
今井哲也先生から勝手に授かったもの… / 伊藤正臣
イマイ・バース / カヅホ
IMAISAN IS SAIKO / コナリミサト
アニメ化おめでとうイラスト / 大沖
今井哲也の目線になりたい / たいぼく
すごい漫画家、今井哲也先生 / タダノなつ
『アリスと蔵六』のファンアート / つばな
またみんなでUNOしましょうね / ヤマシタトモコ
ぼくらのよあけぜよ / 山田しいた

❖再録
三丁目クオンタム団地/スペースおくのほそ道 / 今井哲也

❖対談〈1〉
ぼくらのまんが道 / 今井哲也 あらゐけいいち 司会=ばるぼら

❖描きつづけるひと
アムフォと今井先生について / 高い城のアムフォ 翻訳・マンガ=巡宙艦ボンタ
コミティアとかの今井さん / さわだ
アニ研時代の今井哲也氏 / 天龍寺燦斗

❖アレンジメントされるもの
孤独と罪――二次創作「見滝原アンティークショップ」とオリジナル作品『アリスと蔵六』を貫くもの / 足立加勇
滂沱の涙 / ふぢのやまい
二一世紀のイソップ――『デルポイへの道』における寓意・模倣・宿命 / 陰山 涼
今井哲也作品と『メギド72』――その相通ずる美点について / 髙橋志行
世界はおもちゃ箱――今井哲也について / 米原将磨

❖対談〈2〉
アリスと裏世界――夢みることの倫理をめぐって / 今井哲也 宮澤伊織

❖オマージュ短篇
不屈の蛙は青い海をみるか / 松崎有理

❖わたしたちの記憶
背景の魔術――『ハックス!』、『ぼくらのよあけ』における世界への眼差し / 岩倉文也
永遠ではない子供たち / 西田 藍

❖きみたちの未来
ジュヴナイルの時空――夢と夢の終わりと函の外 / 佐藤俊樹
冒険・嘘・夢――『ぼくらのよあけ』『アリスと蔵六』にみる大人と子供 / 河野聡子
そして冒険は語られる――子どもの文化を物語ることについて / 團 康晃
自分の道を、自分で決める――今井哲也の描く女の子たち / 秦 美香子

❖描くことの自由とともに
今井哲也主要作品解題 / 織戸久貴

❖忘れられぬ人々*13
故旧哀傷・橋本攻 / 中村 稔

❖物語を食べる*22
三匹の豚はいま、どこへ / 赤坂憲雄

❖詩
ナスビの眼差し 他二篇 / 山崎佳代子

❖今月の作品
奥山紗英・東堤翔大・たかすかまさゆき・五十嵐雨 / 選=大崎清夏

❖われ発見せり
クズ男の重力 / 小川佐和子

表紙・目次・扉……北岡誠吾
表紙イラスト……今井哲也